Celica S205 Tuning:
Engine

green エンジンチューン 2001.11

走行5万8千キロ、サーキット走行18回目にして、ついにエンジンブローしてしまいました。 大変悲しい…出来ことですが、立ち止まっているわけにはいきません。 一週間頭を悩ませ、決めたメニューは次の通りです。

ヘッドには若干の歪みがあったそうで、面研したそうです。 特に2番、3番の付近が歪んでおり、冷却水漏れが起きていました。 205の3Sは、サージタンクの形状がイマイチで、どうしても2番・3番にエアーが多くなり、 燃調が均一にならない傾向があるようです。対策として、 カルディナのサージタンクを流用している車も多いですね。

メタルはTRD製品が欠品の為、残念ながら純正交換。
他、工賃節約の為、エンジンマウント(TRD)と、クラッチ(OS技研)を交換。 コンロッド、カムや2.2L化は、今回見送りました。

現在慣らし中なのですが、2000rpmからでも、回転落ちの良さがはっきり体感できます Tuningの効果については、慣らし完了後にまた書きたいと思います。


green 慣らし完了後のインプレッション 2002.1.1

遅くなりましたが、正月休みでOH後3000kmの走行となりました。

red オーバーホール・フルバランス取り
同時に交換したクラッチの軽量フライホイールも貢献しているのでしょうが、 とにかく回転が軽いです。セル始動時も、キュキュキュッ、ボン、と軽い。

そして回転落ちも速い。 これは、エンジンブレーキの利きがよくなるというメリットがあります。 街中はさておき、サーキット・スポーツ走行においてはかなりプラスです。

これは予想していなかったのですが、ブーストの掛かりがとてもよくなりました。 ノーマルタービンの場合、EVCをOFFにすると0.65k、 K1-380Vに交換後は0.7〜0.8K位だったのですが、 慣らしがてら走ったえびす西コースで、1.1kまで掛かってしまい、慌ててEVCをOnにし、 0.9kにブーストを抑える、ようなことがありました。
もちろん、加速中のブーストの掛かりも良好です。 ただし、これはブロー前1年間のエンジンとの比較になりますが。

red 87φ鍛造ピストン(HKS)
丈夫なことは、いいことですね。
HKS鍛造ピストン
red エンジンマウント(TRD)

前後左右の4つ、全て交換しました。これはもう振動がはっきり言って、凄いです。 でもすぐに慣れてしまいますので、交換を検討している方は安心してください(!)
装着すると、エンジン、排気管、全体が少し上側に持ちあがります。 マウントのたわみが減るから、当然ですね。 マフラーのクリアランスが厳しい車は、装着後点検されたほうがよいでしょう。

TWO号の場合、リアデフのマウントも交換していたので、相乗効果(?)として、 センターデフあたりでも接触しているようで、アクセルOFFすると、ビリビリときます。

マイナス面だけ書いても意味ないですね。 揺れが大きい横置きエンジン、効果は大きいです。 アクセルに対する反応がリニアになります。 特に、コーナーの中で、ぐっと踏んで加速していくような局面では、 レスポンスの向上が体感できました。

街乗りの快適性をある程度犠牲にできる方なら、 ついでの時には交換をお勧めしますね。


green オートスポーツイワセ製・アルミ削り出しクランクプーリー

HPもリンクしているBASHIさんの紹介で入手できた、スペシャルパーツです。 なんでも無理を言って10個だけ製作してもらったとか。重量は、ノーマルの2kg以上に比べて800gと、約1/3の軽量! 早速取りつけです。

アルミ削り出しクランクプーリー
純正品と並べて。美しさのあまり取り付けず鑑賞用に…なんてことはないです
アルミ削り出しクランクプーリー
取り付け状態。シャフトにはきつくてなかなか入らず、プーリーをお風呂?で暖めました。
アルミ削り出しクランクプーリー
純正プーリーの比較。H6年式とH8年式では、新しい方が軽量?

効果はテキメンです。特に高いギアでの反応がよくなりました。これでTwo号もハイレスポンスカー♪ Two号の場合、軽量フライホイール+バランス取りを既に施しているのですが、これがノーマルの車だと、 さらに効果は体感できるようです。
パワーよりもこういったチューンの方が、サーキットによっては、タイムに結びついたりします。あなどれませんね。

さて問題です。H6年式のこのパーツは、誰の車でしょう・・・?


green 二度目のブロー 2004.10

ようやくエンジンがばらされました。鍛造ピストンは、1,2,3番とも、頭が丸くなっていました。 シリンダー内にもかじり傷、ヒートスポットらしき跡が若干あり。 手でピストンを押すとカタカタ動く(コンマ数ミリくらいのガタ)。 それよりかなりの量のカーボンが溜まっていました。
ヘッド側をみると、2番3番が、やはり燃料薄めなのが判ります。熱は1番が厳しかったようです。

エンジンブロー

エンジンブロー

考えられる原因は、 対応予定としては、 ボーリングして87Φ化、鍛造ピストンは見送りになりそうです。


green 三度目のブロー 2013.8
2011年頃から、シフトアップ時マフラーからの白煙を指摘され、騙しダマシ走ってきましたが、15分1本走るとエンジンオイルが 0.5Lも減ってしまうようになってしまいました。
減ったものは都度足せばなんとかなりますが・・それに加えて、街乗り低回転でも異常なノック値(PFCで80〜90)が出るように。
これはもう駄目だろう、ということで3度目のOHと相成った次第です。

開けてみたところ、やっぱり。

エンジンブロー
クランクシャフト側から除いたシリンダー。写真ではわかりませんが、内壁に傷ありでした。

エンジンブロー
これも写真ではわかりませんが、インマニ取り付け部から中を覗くと、オイル滲み跡がくっきりと。

エンジンブロー
純正ピストン。サイドに傷あり。棚落ちまではいっていませんでしたが、予想通りの状態でした。


green 前回2004年のOH時には、諸般の事情により見送ったメニューも、今回は大人の事情が許されたため、出血大放出です。 メニューは以下の通りです。

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