とっても仕事が忙しい毎日…に加え、今回はCRC会長が不在の為、準備に大忙し。 という訳で、カメラを忘れてしまいました。ということで、少し雰囲気を変えて書いてみましょう。
決戦前夜
業務終了23:30。配布物をコピーし、電車へ駆け込む。役員集合が6時なので、寝ずにそのまま行くとする。
帰宅後さっとシャワーを浴びて着替え、30分でいそいそと出発、眠気覚ましに唄いながら、通い慣れた下道へ。
第2戦の雪辱を心に近いながら・・・
現地到着
午前4時、2時間半で現地に到着。会長から預かったゼッケンと、おまけで助手席にがーこ氏を運んできた前回の覇者・湘南のタカ号が、既に仮眠している。
ゼッケンは無事届いた。これで準備物はそろった。安心すると急に眠りに誘われ、しばし仮眠zzz
決戦の朝
6時。PBRCの会長さんからの電話で目が覚め、打ち合わせ等していると、エントラントが続々と到着。
ブレーキパッドを頼んでおいた(交換しに行く暇がまったく無かったので)セリカっち氏も到着。ここで、カメラを忘れたことに気付く。
しのいのオフィシャルも到着し、7時ゲートオープン。さぁいよいよだ。
今回は、バネ(SWIFT14k-12k,7インチ)で車高を下げ、秘密兵器のアルミ製クランクプーリーを引っさげての勝負。
パッド交換
ドラミを挟んで、セリカっち氏、きりセリ氏(貸しあり)に手伝ってもらいながらフロントブレーキパッドを交換。彼らの手際のいいことといったら、
感心するばかりである。パッドは在庫品で探したので、ENDLESSのCCR。プロμは無かった。
パドック〜ゲート間を、ブレーキを引きずりならが2往復し、とりあえずのアタリを付ける。1本目は様子見かなと思っていたら、
C-ONE石田氏「ラリーだと、ブレーキパットなんて新品に交換しても、SSまでの間になんとかしてくれって感じだよ」と言われる。
こりゃ、なんとかするか。
1st Attack
9時00分、NA-Aからアタック開始。ここでなんと、開始早々あの経験豊富なV氏がEK9氏と接触してしまう。
ブレーキローターにクラックが入っており、1本走ったら午後に備え買いに行くと言っていた矢先のアクシデント。
経験者でも、たとえ走り慣れたコースでも、奢りは禁物であると再認識。
続いてTurbo-A。同クラスには、205では湘南のタカ氏、軽量化のたか氏、りょうせい氏、急成長中のmarveric氏。
地元からS15のラズベリー氏、私の師匠であるAE86Nigel氏、ランエボのしかみ氏。
湘南氏、たか氏、りょう氏の3人は、Two号の一歩上を行っており、ミラーに映ったら即譲らざるを得ない程の差がある。
アタック開始後2周目にこの3台を譲っての結果は…
Turbo-A 1st attack | ||||||||
湘南のタカ | 軽量化たか | りょうせい | ラズベリー | しかみ | marveric | Nigel | Two | |
ST205 | ST205 | ST205 | S15 | CP9A | ST205 | AE86 | ST205 | |
Tire | S | S | S | S | R | S | S | R |
3 | 51.765 | 51.111 | 52.779 | 54.229 | 57.929 | 52.107 | 59.569 | 51.605 |
4 | 49.961 | 50.363 | 50.768 | 55.293 | 55.375 | 51.674 | 58.434 | 64.245 |
5 | 50.193 | 50.245 | 50.382 | 51.737 | 54.704 | 51.369 | 53.613 | 51.252 |
6 | 49.665 | 48.963 | 50.042 | 51.977 | 54.384 | 51.876 | 53.190 | 50.684 |
7 | 50.824 | 49.294 | 52.810 | 51.817 | 55.891 | 57.590 | 51.670 | 51.153 |
8 | 48.664 | 49.075 | 50.404 | 52.829 | 54.331 | 51.032 | 51.731 | 49.870 |
9 | 48.724 | 48.550 | 50.422 | 50.907 |
2nd Attack
インターバルの間、Turbo-AのメンバはPITで神経戦(?)。どうやら6月の時と比べ、路面のグリップレベルが低いようだ。
ラジアルではそう差を感じないが、Sタイヤ組は皆そう感じているらしい。
りょうせい氏はまだブースト1.1kだとか(私は1.3k)。しのい初走行の師匠・Nigelは、ラインが判らず難しい、次は後ろに付かせてくれと懇願。勿論快諾。
そして2本目が始まった。
Turbo-A 2nd attack | ||||||||
湘南のタカ | 軽量化たか | りょうせい | ラズベリー | しかみ | marveric | Nigel | Two | |
1 | 50.249 | 53.166 | 52.193 | 50.919 | 53.654 | 50.476 | 51.647 | 51.536 |
2 | 49.161 | 48.835 | 49.943 | 51.518 | 53.955 | 51.885 | 49.982 | 51.761 |
3 | 50.084 | 48.540 | 49.818 | 50.980 | 52.848 | 51.253 | 50.710 | 50.871 |
4 | 48.386 | 48.752 | 49.468 | 50.629 | 52.440 | 50.620 | 51.009 | 50.956 |
5 | 47.937 | 48.469 | 49.495 | 51.133 | 53.028 | 50.570 | 55.774 | 57.934 |
6 | 48.581 | 48.528 | 49.685 | 51.101 | 55.347 | 50.180 | 50.402 | 56.252 |
7 | 48.534 | 61.002 | 49.925 | 50.826 | 55.151 | 50.592 | 49.490 | 58.112 |
8 | 48.475 | 58.041 | 49.659 | 50.800 | 53.605 | 50.608 | 49.353 | 50.207 |
9 | 48.397 | 50.363 | 50.892 | 53.468 | 49.492 | 50.461 | ||
10 | 48.603 | 56.251 | 52.007 | 54.131 | 53.926 | 54.468 | ||
11 | 51.601 | 58.373 | 50.988 | 50.096 | 49.984 |
コースウォーク
昼休みを利用して今回はコースウォークを行った。12時になると食事も後回しにして、りょうせい氏とコース上へ。
自分のライン上を歩きながら、ブレーキポイントを確認する。
ヒーローコーナーにさしかかる頃、軽量化たか氏が猛ダッシュで追いかけてきた。200kmを1日で自転車で移動できる彼は、とても若い。
仲良く(?)3人で先へ進む。ヒーローコーナーだけは微妙にラインが違ったのと、裏シケインの進入ポイントは、Sタイヤ組は私よりかなり深いことが判明した。
歩いて初めて気がついたのが、路面の微妙なアンジュレーションであった。特にヒーローの一番奥と、最終ヘアピンは、
横方向にかなり傾斜(バンク)がついており、これがブレーキング時の挙動に影響しているものとわかる。
縁石も全てチェック。まだまだ載せていける箇所、危なそうな箇所を把握する。
途中裏ストレートで、栗拾いを楽しむ。ハイウェイカードの落し物は、見つからなかった。
3rd Attack
午後のアタックが始まる。コースウォークで研究したヒーローコーナーのラインをまずは試してみる。
最初のブレーキポイントをもう少し奥目に。確かに、後半の速度はのるけれど、ラジアルのグリップでは、
進入がかなり厳しい。
後に、ファミリー走行でZZTオーナーを助手席に乗せた時に聞くと、さらにラインは微妙に違うようだった。
本当に、奥が深いコースだ。でも、これで大体自分のスタイル(ライン&ポイント)が固まってきた。
Turbo-A 3rd Attack | ||||||||
湘南のタカ | 軽量化たか | りょうせい | ラズベリー | しかみ | marveric | Nigel | Two | |
1 | 50.541 | 49.980 | 50.116 | 51.478 | 54.119 | 49.631 | 50.250 | |
2 | 49.179 | 49.417 | 49.195 | 50.483 | 54.322 | 49.929 | 49.308 | 50.226 |
3 | 48.983 | 49.106 | 49.577 | 51.077 | 52.881 | 50.400 | 49.956 | 49.687 |
4 | 49.045 | 48.723 | 48.980 | 50.894 | 52.861 | 52.006 | 49.395 | 54.854 |
5 | 48.638 | 51.211 | 49.253 | 50.354 | 53.051 | 49.830 | 49.372 | 50.000 |
6 | 47.988 | 48.981 | 49.641 | 50.742 | 53.961 | 50.370 | 49.456 | 65.676 |
7 | 48.402 | 48.138 | 49.108 | 50.714 | 51.857 | 50.317 | 49.136 | 51.384 |
8 | 48.018 | 49.074 | 49.458 | 50.371 | 57.026 | 50.418 | 49.693 | |
9 | 52.479 | 50.367 | 51.190 | 50.823 | 58.022 | 50.431 | 51.260 | |
10 | 48.234 | 48.845 | 52.898 | 51.109 | 56.154 | 50.503 | 56.601 | |
11 | 48.079 | 48.842 | 50.190 | 50.804 | 51.296 |
Final
いよいよ決勝。Turbo-AのSタイヤ組からは漏れ、前回に続いてのBメイン。
しかし目の前にはmarveric号。PITで待機中、お茶目なインタビュアがやってくる。
そう、Two号がしきりにmarveric号を煽るのではないか、と。
「ぜっていに、まけねぇ! ぶっ壊してでも勝つ!」
思わず叫んでしまった。叫んでしまった手前、もう後先考える余地はない。
いくしか、ない。ヒーローコーナー、裏シケイン、スライダーを。
そしてスタート。1Lap目は様子見。そして2Lap目以降。おや?marveric号にどんどん追いつくではないか。
ヒーローコーナーと裏シケインの進入だけはさすがSタイヤ、少し離されるも、1ヘア・2ヘアで大きく詰め、
ストレートではさらに差を詰めることができる。これはいけるかも、しれない。
6Lap目で間を空け(このまま攻めていった方がギャラリーサービスにはなったかもしれないが)、再度アタック。
また目前にmarveric号が迫る。
もっと詰めたい! その思いが絶頂に達した裏シケイン…ブレーキポイントをさらに奥にしたところ、
タイヤのグリップがまったく無くなり、まっすぐいって空を飛び…着地ではハーフスピン状態になってしまう。
あぁ! このLap,前半はとても良かったのに!! 思わずステアリングを拳で叩く。
そして時間も押し迫り、これが最後のアタックLap。もう、スライダーへの恐怖心など、裏シケインのダートに置いてきた。
そして無心の1Lap…
アタックできた後、最終最後のLap、またもや裏シケインで大失敗…遠目に見えたチェッカーを受けることなく、
クールLapも忘れて(最後がとても悔しくて冷静さを失っていた)そのままPITへと…
すると、PITでは、赤いR氏の笑顔が。
「よく頑張ったな、勝ったぞ(でも当日Bestは負けてるけどね)」
Final Turbo B Main | |||||
ラズベリー | しかみ | marveric | たかじん | Two | |
S15 | CP9A | ST205 | ST185 | ST205 | |
S | R | S | S | R | |
1 | 52.623 | 53.115 | 49.721 | 51.979 | 51.579 |
2 | 51.396 | 52.931 | 51.177 | 52.016 | 50.178 |
3 | 51.744 | 53.747 | 50.158 | 52.153 | 50.114 |
4 | 51.619 | 52.246 | 50.341 | 52.797 | 49.644 |
5 | 51.345 | 52.980 | 49.700 | 53.088 | 49.522 |
6 | 51.731 | 52.428 | 50.048 | 52.561 | 56.306 |
7 | 52.239 | 56.607 | 51.030 | 53.347 | 49.977 |
8 | 53.102 | 53.125 | 55.064 | 67.075 | 49.867 |
9 | 51.290 | 53.153 | 49.753 | 67.059 | 54.112 |
10 | 65.641 | 54.277 | 50.989 | 54.433 | 58.323 |
11 | 51.553 | 53.231 | 50.640 | 53.021 | 49.506 |
12 | 57.479 |
エピローグ
marveric号に勝利したのとタイムに興奮しているところに、ブレーキパッドから煙が出ていると指摘され、
慌ててパドック内へ車を出し、クールダウン。PITから出る際に、ジャッキを踏んでしまうほど、慌てていた。
さらには脚廻りら酷い異音が。ハブか?ドラシャか? やっぱり、壊れた(壊した)か…
しかし、壊した事の悲しさよりも、充足感がはるかに上回る。 よく頑張ってくれたな、と、205に感謝の気持ちがふつふつと湧いてきて、それを噛み締めながら、第3戦は静かに幕を閉じた。