Celica ST205 Tuning:
熱対策

green SARD製アルミ繊維断熱材
断熱材は、量販カーショップで購入しました。3,000円台でした。 1998年、Super(N1)耐久に出ていたST205を雑誌で見て、そのマネです。 ICの排気側と、ラジェータホースのタービン付近にペタペタと貼りました。 ほとんど、見栄えと自己満足の世界です。
本当は、ICを外して、エンジンヘッドとの間にも施したいのですが、 根性が足りず懸案事項となっています。
アルミ断熱材


green ラアンスポーツ・ラジェータクーリングパネル
Celica仲間のがーこさんに誘われて、幕張メッセのWRCフェアへ。 時代はランエボ、インプレッサで、セリカの出展台数はとても少なかったのですが、 レプリカで有名なラアンスポーツのブースでST205用パーツを発見しました。
それがラジェータパネルです。空気を整流し、ラジェータに効率よく風を当て、 水温を下げる効果があります。値段も9,000円台とお手頃、 フェアの雰囲気もあって、いつもの衝動買いです。
「こんなの簡単に付くだろう」と、早速メッセ駐車場で装着。 ラジェータのアッパーサポートのボルトを緩め、パネルを差し込んで締め直すだけ。 ものの3分で完了。おまけで貰ったラアンスポーツのステッカーも、貼ってみました。
ラジェータクーリングパネル1

こりゃいいや、はい出来た、さてお片づけ。その時!  なんとボンネットが閉まらないではないですか!
説明書をよく読むと、
「ボンネットフードサポートロッドが干渉して閉まらなくなるので、 ロッドは外すこと」
これには参りました。よくみると、ロッドは微妙に’くの字’ に曲がっているのですが、パネルは直線的になっており、 ロッドが約1センチ前方にずれ、ボンネットのフックに当たって閉まらなくなっていました。
今は、諦めてロッドは外し、ハッチ内にしまってあります。 写真では、ボンネットを手で支えています。

ラジェータクーリングパネル2

redラジェータクーリングパネルの効果
8月のサーキットにセリカを持ち込みました。気温は軽く30度はあるでしょう。 3周もすると、水温は105度を超えてしまいます。 1周のクールダウンラップを経てPITへ戻ると、なんと水温が90度近くまで下がっています。 アタック中も、110度を超えることなく、安定していました。
街中走行での温度を比較してみても、5度前後下がっています。 ロッドがない不便さはありますが、かなりコストパフォーマンスの高いパーツだと、 思います。

そうは言っても、他の車種では完全ボルトオンなパーツです。 製作にもうちょっと、手を掛けて欲しいものですね (アルミ板なので、自分で当たる場所を切ればいいのですけど)。
★ロッドがくの字に曲がっている部分を、まっすぐにすれば、 問題なく使用できることに後日気がつきました。 手でも曲げられますので、簡単です。
ボンネットの閉まりはやや悪いですが、顔くらいの高さから落とせばしまります。


greenボンネット遮音材取っぱらい
ご存知の通り、205のボンネットはアルミ製で他車と比べてとても軽くなっています。 そして、205のシンボルともいうべき、エアアウトレット、穴があいています。 しかし、ストックの状態では、遮音材、穴の裏蓋?が付いていて、 折角のアウトレットもただの飾り。

ボンネットには穴がないとね
えびす西コースのPITで準備中のTwo
そこで、サーキット3度目の走行時に、思い切って全部外してみました。 当時は温度計器がなかったので正確な数値はありませんが、 蓋付きの状態で数周するとタービンが熱ダレし、ブーストが0.8kしかかからなくなったのが、熱ダレしなくなるという効果が確認できました。
折角ある穴ですし、本気で走る時には外すことをお奨めします。 5分もあれば誰でもできますし、ラアンスポーツからは、 ネジ留めするアルミ製の蓋も出ています。


greenボンネット裏蓋
上に書いた、 ラアンスポーツのボンネット裏蓋、某イベントで、衝動買いしてしまいました。 器用な人であれば、アルミ板を切って作れると思いますが、 私は不器用なのと…製品はやっぱり綺麗ですしね。
取り付け方法は、りょうせいさんのHPを参考に、蝶ねじを購入して行いました。
裏蓋1
ご覧の通り、ダクトも付いていて見た目はとても綺麗です。

裏蓋取り付け
取り付けはこんな感じに、純正のボルトを利用します。純正の
普通のナットではなく、蝶ねじをホームセンターで購入。サー
キット走行時の脱着が、純正の蓋よりとても楽になりました。

裏蓋外見
見た目はこんな感じです。なかなかいいですね。


green吸気温対策:吸気ダクト+遮熱板
吸気温度が上がると、安全の為ECUは点火時期を遅らせ、パワーは一気に下がってしまいます。 真夏の筑波に備え、いろいろと対策を施してみました。
炎天下の中、1時間余りエンジンルームとにらめっこ、エンジンを掛けて空気の流れを確認してみたりしました。 走行時の流れまで確認できればべストなのですが、ミクロマンでも連れて来ない限り無理なので、それは断念。
ジャバラくん
ホームセンターで2m1000円で購入したアルミダクトをここに配置。
レゾネータを撤去し、ジャバラからパワーフローへと導風するように。
フォグランプも取り外しました。こちらはラジェータへの導風目的です。

エアクリをしまおう1
オールアルミ板で作成する根気が無かった(汗だく)ので、ビリオンの
遮熱布を利用しました。下部はエアコンの配管にタイラップ留めして、
熱風を遮断しました。バッテリーの裏辺りには、ラジェータからファンを
抜けてきた熱風がかなり来ていたのが確認できた為この部分は確実に。

エアクリが隠れた!
蓋は現物合わせで作成。タイラップと針金を用いて留めています。


green水温対策:電動ファン強制作動+冷却水交換
電動ファンの配線は断線すると常時稼動となります。これを利用してスイッチをかませ、アタック中は常時ファン作動させることに。 この手法は既に沢山の方が実施されていますね。ただ、飛躍的な冷却効果の向上は望めません。あくまで補助的なものです。
今回は、併せて冷却水を田畑ラジェータのREISUIに交換。凍結温度は-10度のものです。 205の場合、7リットル入り、6000円ちょっとでした。こちらもなかなか効果があって、 真夏の街中走行でも80度前半で安定しています。交換前は、90度前後でした(ボンネット蓋付の状態です)。
電動ファンのスイッチ
配線は赤丸の中にかませます。
電動ファンの配線
スイッチは、手持ちの物を利用して、写真の箇所に付けてもらいました。


green油温対策:オイルクーラ
偶然だったのですが、某NAオーナが「13段のコアをつけているがオーバークールなので、10段に変更したい」 との相談を受け、13段のコアだけ譲り受けることになりました。 TRUSTのST202用KITを購入し、コアを交換することで合意です。
オイルクーラ
サイズが大きくても、所定(ST202のKIT)の位置に装着できました。走行風がかなり当たる部分ですので、 効果も期待できます。ラジェータ前になるので、水温への影響がやや気になりますが、 街中走行ではいまのところ問題ないようです。
夏場のサーキットでの効果を早く試したいところです。尚、今回は別件でエンジンを降ろしたこともあって、 オイルは5.0L入りました。通常の交換では、4.5L強くらいと予想しています。

greenサーキット走行を終えて
猛暑(32度)の中、茂原サーキットを走ってみて、その効果にびっくり。 油温は110度でぴたりと安定しているのです。走行風が当たるのと、油量増もいい影響を与えているのでしょうか。 油圧の低下はほとんどみられませんでした。
その代わり、水温がほんと厳しくなりました。今までは、油温の方がきつかったのですが…
205の場合、ラジェータ前にはIC冷却水用のラジェータもあり、ぎゅうぎゅうです。 オイルクーラをここにつけたので、ラジェータに走行風の当たる面積はぐっと減ってしまい、 その影響なのでしょう。
プラスチック製のアッパータンク破損事例が多い205ですので、そろそろ交換&容量Upでしょうか。

ちなみに、ちょっとセコい技かもしれませんが、ホーンは1個しか付けていません (オイルクーラの裏側だけ)。 ラジェータに走行風の当たる面積を、稼ぐ為です。

オイルクーラ

green エンジンオイルクーラー変更 2013spec
エンジンオイルクーラーはTRUSTの13段コアをラジェーター前に装着していましたが、 今回の2013spec、こだわったのが熱対策。特に、前置きIC化後、ラジェーターあたる風量が減り、 水温が厳しくなっていた部分の改善策として、このコアをフェンダー内に移動しました。
コアは熱量の高いHPIのもの(13段)に変更しています。
オイルクーラ
場所の制約上、進行方向に対して斜めにならざるを得ない分、しっかり風を当てるよう、導風板をつけています。

オイルクーラ
裏側には電動ファンを設置。オン・オフは、車内のコントローラで制御しています。

試走では、変更前対比で、水温への効果が明らかに出ています。


green ミッションオイルクーラー移設 2013spec
小さい物ですが、こいつもラジェーター前からどかしてしまいます。
ちょっとしたアイディアですね。
オイルクーラ
ここに移動。


green APEX'i GTスペック リザーバタンク 2013spec
水温対策の最後はこれです。
内部構造に、キャビテーションを抑えるための特徴があります。UCW TENCHOU曰く、上面がアクリルになっている デモ用のタンクで、泡が消えていくのを見たことがあるとか。
GTスペック リザーバタンク


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