DYNAPACK SETTING

2005.10

APEX'i UCHIDAさんがDynaPackを導入したので、早速PowerFCの緻密なSettingをお願いしました。

1.暫定セッティング

273ps/5995rpm(シャシダイ換算310ps)、36kg・m/4162rpm
気温24度、湿度60%

いまひとつの結果に、私もUCHIDAさんも不満足。色々調べてもらうと、ブーストが

  1. 1本目の計測と2本目の計測では、2本目に必ずたれる
  2. 1.3kしっかり掛かり切らない
という現象が見られました。 アクチュエータのリリーフが早い(規定値0.75kに対して、0.5kくらいで動き出す)ことが判り、新品交換。 5年4万キロの代物ですから、ヘタリは仕方ないかと。
ついでに、在庫のオリジナルストレートサクションも試させて貰うと(バッテリーは床に降ろして)、 しっかり効果が確認できました! こういうところが、DynaPackは数値に現れるので、頼もしいかりぎりです。
バッテリー移設までは予算上厳しいので、純正に似た形状のサクションパイプの製作を依頼しました。 その他、アクチュエータ交換時に、手持ちの純正品拡大加工EXマニ、アウトレットはマルシェ製からBLITZ製に交換し、 最終Settingとなりました。

左がBLITZ、右がMARCHEのもの。BLITZの方が出口径が5mm程大きく、絞込みもなだらかで抵抗が少ないような形状です。 意外な発見でした。

2.最終セッティング

273.3ps/6052rpm(シャシダイ換算310ps)、36.7kg・m/3979rpm
気温21度、湿度36%(気象庁のHPより)

赤がブースト1.3k、緑が0.9kでの計測です。 ピーク値は残念ながら殆ど変化がありませんでした。しかし、ブーストは安定しました。 サクションとEXマニを換えた事で、吸気音、排気音も若干変わりました。
グラフの赤線は1.3k、緑線は0.9kです。右側のパワーグラフの、途中まであるその差が、高回転では消えてしまうことに注目。 ブーストアップしても純正の水冷ICの容量が、このあたりで一杯になるようです。
また、HKSのアタックカウンターも導入したので、6500rpmシフトアップと7000rpmシフトアップでのタイムの違いなど、 次回トライしてみるつもりです。多分6500rpmUpの方がよさげですが・・

結論
205の場合、純正タービンのブーストUpでは事足りるが、タービン交換した場合は純正の水冷ICの容量が不足し、 300ps+前後が限界となる。
パワー指向の方は、タービン交換と前置きICはセットで考える必要があることが、実証されました。
さて、私の205は・・・どうなることでしょうね。



3.前置き化の効果 2006.02

291.2ps@6138rpm、38.9kg/m@4050rpm
気温8.7度、湿度42%(気象庁のHPより)

4000〜5000rpmの谷間は3S-GTEの場合なかなか消せないようで相変わらずですが、 なんといっても、Highブーストの高回転でのタレが無くなりました。 2.のグラフと比較するとよく判ります。
TENCHOUさんによると、ピークパワー付近の燃料はもう少し絞ると、実際300psの大台にのったが、マージンを取ってリッチにしているとのことです。

ブーストも安定して掛かっています。

実走でのファーストインプレッションとしては、上の伸びはもう別物になりました。データとしては吸気温度が街乗りでも40度を超えることがありませんでした。「吸気温度は1度下がると1馬力Up」とも聞いたことがありますが、効果絶大ですね。純正水冷ICの時は、この時期(2月)でも、50度60度当たり前、夏場は70度なんていうものでしたから。

もっと早く前置きにしておけばよかった・・・


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